身長

「好みのタイプ」などという言葉があるけれど、そんなもの本当にあるんだろうか。
私が好きになる/なった女性の共通項を探してみると、せいぜい、女性であること、日本人であること、年齢差が3,4年以内であることくらいしか思い当たらない。
『好きになった人が、好みのタイプ』なんて素っ頓狂なことを言う人がいるものだけど、そうじゃなくて、『好きになることが可能な人すべてが、好みのタイプ』なんだと思う。ストライク・ゾーンが決まっているのではなく、アウトになる条件が決まっていて、それ以外は全部OKという感じ。だから、「好きなタイプのど真ん中」というような状態は、ない(と思う)。

ところで、150cm台前半を好む理由を考えたことはあまりなかった。好みなんて理性的に語れるものではないだろうし、せいぜい“かわいいから”くらしか思い付かない。傍から眺めるだけなら、低ければ低いほどかわいく感じる。
ただし、自分が180cmであるため、一緒に何かをしようとすると不便が生じることもある。なので、あと10cmほど高い人の方が実利は大きいように思える。
身長について - 大人になるなめの12講

『一緒に何かをしようとすると』というのが具体的にどのようなことを想定しているのかは分からないけれど、例えば手を繋いで歩くのであれば、身長差はあまりないほうがいいだろう。立った状態でキスをする場合も、20cm以上の身長差があると、背の高い方は腰に負担がかかりやすいかもしれない。抱きしめるのにしても、相手の頭頂部しか見えないのはつまらないかもしれない。


私がここで指摘するようなことではない(tacoknight氏はもちろんちゃんと理解しているはずだ)が、あえて言おう。そこがいいのだ!と。
たしかに、いろいろ不便はあるかもしれない。だが、そんなことは問題ではない。
かわいい女の子が、上目遣いで自分を見上げている。顔を寄せようとして背伸びをする。それだけで僕たちは、世界が自分のために回っている気になってしまうのである。