メンバー

20歳になったときに、骨髄バンクに登録した。
これから生きていくなかで、自分が、誰かの役に立てる可能性は、よくて30%くらいだと思っている。
誰かの役に立つことが人生の目的であるとは思わないけれど、ただ自分と自分の親しい人たちのためだけに生きるよりは、「社会」に対してなにかしらの貢献ができた方が、多少は気が紛れるだろうと思っている。残念ながら、私には、なにか秀でた能力があるわけではなさそうだし、学歴などの社会的立場を考慮すると、大きな舞台に立つことも難しそうだ。もちろん、舞台に立つことができれば活躍できるというわけではないし、活躍することに本当に意味があるかどうかも分からないけれど。


今日、郵便受けを覗いたら、骨髄移植推進財団というところから、『重要』『親展』と赤字で記された封筒が届いていた。よく考えなければいけないことだとは分かっているけれど、気持ちはもうほとんど決まっている。