私の記憶のなかの消しゴム

たまに、書いたものを消しゴムでグシグシと消すことがあるのですが、そんなときによく思い出すのは、中学生のときの隣の席の女子のことです。
期末テストとか実力テストとか、そういった類の時間だったと思うのですが、隣の席の彼女は、テスト終了直前になって、自分の答案の一部を消しゴムでグリグリ消し始めました。たぶん、数学のテストの、最後の大問1つをまるまる消していたのだったと思います。
私は、『そこに書いてあったことが正解なのかもしれないし、不正解だとしても消す必要はないだろ。書き直す時間ないでしょ?』と思ったのですが、彼女はさっさとその答案を提出してしまいました。彼女が消した回答は、正答だったと記憶しています。

ここで問題になってくるのは、私はカンニングをしていたのかということなのですが、いま思い出しました。テスト終了直前に彼女の行為を見たのではなく、テスト終了直後の、解答用紙を回収し始めているときのことでした。


真相を思い出したので、予定していたオチが付けられなくなったよ。