反響

「パンが並べられていくのを見ていた」には、たくさんのアクセスがありました。たくさんといっても、4000pvくらいなんですが。また、「並んだパンを見て考えたこと」の方はだいたい1500pvでした。案外少ないですね。
入選から24時間経って、次の入選作*1が発表されてからは一気にアクセス減りました。まあ、そんなもんでしょう。

コメントもたくさん付きましたし、アクセスログを見る限りでは、某巨大掲示板でも話題にされているような雰囲気です。叩かれてるんだろうなあ。
さて、見えないところでの言及に関しては、ひとまず放って置くとして、寄せられたコメントに対して、それなりに反応をしておこうと思います。

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まず、多くの方からの『不快だ』というコメントについて。「…考えたこと」のアクセス数が、「…見ていた」の半分にも満たないことから推測すると、かなりの人たちが不快だと感じたのでしょう。途中で読むのを止めた人がたくさんいたわけですから。
不快だと感じた人たちには申し訳ないのですが、たまにはそういうこともあると考えていただくしかありません。かなり乱暴ではありますが、『価値観の違い』という言葉で片付けたいと思います。


次に、「…考えたこと」へのこんちょさん、ひとみさん、んむさん、待ち人さん、「…見ていた」へのDPZからきましたさん、( )さんが指摘している、パンの耳の廃棄方法について。
不法投棄なのではという指摘ですが、これは問題ありません。詳しい場所などについては、必要がないので書きませんが、手続き上の問題はクリアしています。実際に大学に連絡された方がいたようですが、おそらく、『特に問題はない』という返答だったことと思います。
林の生態系への影響についての指摘ですが、これに関しては、たしかに影響があるだろうと私は考えます。私も、制作者から土に返したいという話を聞いたとき*2に、『あ、エゴだな』と思いました。もし、制作者の周りに生物学に詳しい人間がいたら、林に捨てる*3べきではないと説得したかもしれません。あるいは、このくらいの量なら別にいいだろうというお墨付きをもらったかもしれません。
私の意見としては、『当然、影響はあるだろうけれど、それが悪影響であるかどうかは分からない。それに、たとえ悪影響があったとしても、それがどうしたというんだろう。』という感じです。
パンを捨てた一帯の土が変わったとしても、おそらく、数百年もすれば元に戻るでしょう。どうせ、私たちの多くは、もともとは森林だった土地を切り開き、コンクリートで固めた場所で、化石燃料から得たエネルギィの恩恵を受け、様々な生態系を壊しながら生活しているのです。ほんの僅かな環境破壊が、いまさらなんだというのでしょう。
議論のすり替えであることは自覚しています。しかし、前述のようなことを無視して、今回の件に関してのみ『これは不法投棄だ』と言い立てることに意味があるとは、私には思えないのです。


次は、「…考えたこと」に長文のコメントを残した、待ち人さんへの私信です。読むかな。
せっかくの長文なのですが、これはコメント欄に書くべきではありませんでした。
待ち人さんのコメントには、

『ここで気をつけたいのは、表現した人間はその行為に責任を負わなくてはならない、という暗黙のルールです。日常生活の中での他愛ない我々の発言ですら責任を伴うのですから、何かを訴えようとする芸術作品の表現者たる作者は当然大きな責任を負っているはずです。』


『作者だけでなくコメント欄や自身のblogで発言している人たちもこの作品に影響を受けた表現者ですので、その行為に責任を負わなくてはいけないと思います。』

といった、新しい視点での考察がありながら、ご自身がそれを実践しているとは、ちょっと言い難い。より正確にいうと、待ち人さんが自身の発言に責任を負おうとしているのかどうかが、私たちには分からない。これは、とてももったいないと思います。
もし待ち人さんがブログを持っているのであれば、そこで記事を書いた上で*4トラックバックしていただきたかった。それができないなら、『コメントを書いた人間の責任』なんてことは持ち出すべきではないでしょう。
また、せっかく書いていただいたコメントも、ブログの管理者である私が『うぜーな』と思って消してしまう可能性があります。これではせっかくの意見表明も無駄になってしまいます。いや、消しませんけど。


最後に、現在のパンの耳の状況について。林に放置してから約1ヶ月が経ち、既にほとんど土のようになっているそうです。興味がある方は、試してみるといいかもしれませんね。



なお、冒頭で触れた「某巨大掲示板」における書き込みをまとめてみました。興味がある方はご覧ください。→http://d.hatena.ne.jp/f_iryo1/20061108/log

*1:もう一息!だけど

*2:後日追記:実は、制作者は『土に返したい』とは言っていませんでした。場所を室内から屋外に移動して記録する、ということだったようです。行為としては同じことかもしれませんが、制作者の意図としては『土に返す』という表現はニュアンスが違ったということを記しておきます。

*3:後日追記:先の注釈と同様、この『捨てる』という表現も、制作者の意図とは違うわけです。行為としては同じことかもしれませんが。

*4:ここでのコメントそのままでもいいでしょう