知人の訃報が届いた。私と同じ年齢。まだ死ぬには早い。
私と同じようにつまづいて、私が通った道を通るのかもしれなかった。でも、死んでしまったのだそうだ。
人の死が、これほど涙を流させるものだとは知らなかった。一晩泣き明かすだろうかとも思ったけれど、眠ることができたのが不思議。
突然の知らせであっても、世界は変わらずに世界で、それで救われた。新聞を届けるバイクの音が深夜だった。
その人が好きだった音楽を、車のオーディオで流している。追悼。