「太陽の種子」/田口犬男

あなたが真顔でわたしに言ったことがある
サイコロに七以上の目のないことが不満なの
わたしたちはこんなに呻吟して
時間の流れに押し流されているというのに
サイコロはいくら転がったって
人生のように齢を重ねてはいかない
本当は七から先が面白いのに
本当は七から先が真実なのに と

少し長めの詩の一部分。出典は「少年文芸vol.2」。
このページにある「トマスの一生」という詩も好き。