アートドリル'06 @友部小学校

公式サイトはこちら。8月18日(金)まで。17日には筑波大から会場までの無料バスツアーが企画されています。

「アートドリル」は現代アートの展覧会です。
「アートドリル'06」は、児童のいなくなった夏休みの教室を美術作品の展示空間に創り上げます。
小学校という場を最大限に活かし、教科書では体験し得ない生きた作品鑑賞の場を提供します。
「いつもの教室」を期間限定の美術館へと変身させます。

感想は……。うーん、身近な関係者に読まれると思うと緊張してうまく書けないぞ…。
基本は作家ひとりに教室がひとつ割り振られていて、各教室ごとに色の違う作品が展示されている(というか、その部屋全体がひとつの作品空間という感じ)。下駄箱を利用したものや、採点(赤ペンで丸を書く)を題材にした参加型の作品なんかは小学校らしさがあったけれど、良くも悪くも、他の会場に移しても特に問題ない(ようにみえる)作品も多かった。
しかし、自分の通っている小学校の、自分が普段勉強したり遊んだりしている教室が異空間になっているという状況は、これはかなり不思議な気持ちになるだろうな。
現代アート」なんて、冷めた目で見てしまえば、『だからなんなんだ』という感想になってしまう。単純に『美しい』とか『かっこいい』とかいうものじゃない。『よく分からないけど、なんか面白い』くらいしか言えない。
廊下を歩きながら考えていたのは、ここが自分の母校だったらどうだろう、いま自分が小学生でこの学校に通っているとしたらどうだろう、ということ。きっとずいぶん複雑な気分になるだろうなあと思いながら、そんなことを想像しなくても複雑な気分だけどねと考えながら観ていました。
教室や廊下の壁に貼られた学級通信や標語や児童の作品の類が、なんだかアートみたいに見えたのが面白かったです。