卒業制作展(1)

つくば市美術館に、筑波大芸術専門学群の卒制展を観に行ってきました。第1週は、芸術学・彫塑・洋画・日本画・版画・書です。日曜まで。入場無料。火曜からは、総合芸術系や工業デザイン系の展示。
早いもので、私が卒制展に通うようになって3年目です。おそらく、私の目が「慣れて」しまったのでしょうが、以前ほどは感動しなくなってきています。ちょっと残念です。


考えたことが2つあって、1つ目は、裸婦って美しいのかなということ。彫塑のほとんどの作品は、裸婦の立像だったのですが、そこにはどんな意味があるのだろうかと考えてしまいました。
人体の美しさという観点は、理解はできるのですが、並んだ作品を観ていたら、これを作った人たちは作品のモデルを美しいと思ったのだろうかと感じました。
2つ目は、書を学ぶってどういうことなのかなということ。私は、漢文はたいして読めません。ほとんどの人が読めないでしょう。大きく堂々と書かれた字や、精緻に書かれた和歌を見れば、すごいなあという感想は抱きます。でも、文章の意味は簡単には分かりません。
たいていの絵画なら、そこに何が描いてあるのか分かります。よく分からない場合は、作者がわざと変なふうに描いている可能性が高いので、どちらにしても「分かる」わけです。
書は、おそらく「自分との戦い」という部分が大きいのでしょう。観賞されることは第一義ではないのだと思います。しかし、それならばなぜ展示されているのか。展示することに意味はあるのか。うまく考えがまとまりませんが、そんなことを感じました。