いまさら機械発言の話

民主党鳩山由紀夫社民党又市征治国民新党亀井久興の3野党幹事長が20日朝、東京都内で会談し、「女性は子どもを産む機械」と発言した柳沢厚生労働相が辞任しなければ、今国会で不信任決議案を衆院に提出することで一致した。

http://www.asahi.com/politics/update/0220/006.html

柳沢厚労相の「女性は子どもを産む機械」発言をめぐり、安倍首相が柳沢氏を「辞めさせる必要がある」という人が53%と半数を超え、「その必要はない」の39%を上回ることが、朝日新聞社が17、18日の両日実施した全国世論調査(電話)で分かった。

http://www.asahi.com/politics/update/0220/004.html

ということになっているそうです。
私は、

「機械」という言葉くらいで人間が貶せるほど、人間の尊厳は安っぽくはないはずなので、言葉の表現程度であまり感情的になるのも人間としていかがか、とは思うところである。

http://blog.mf-davinci.com/mori_log/archives/2007/02/post_958.php

という森博嗣の考え方に同意するのですが、世間の人たちはそうは考えていないのでしょうね。


ソースがはてなキーワードで恐縮ですが、問題になった発言は、もともとは以下のようなものだったそうです。

 2007年1月27日、松江市で開かれた自民県議の決起集会においての柳沢伯夫厚生労働大臣の発言より

なかなか女性は一生の間にたくさん子どもを生んでくれない。
人口統計学では、女性は15〜50歳が出産する年齢で、その数を勘定すると大体わかる。ほかからは生まれようがない。
産む機械と言ってはなんだが、装置の数が決まったとなると、機械と言っては申し訳ないが、機械と言ってごめんなさいね、あとは産む役目の人が一人頭でがんばってもらうしかない。

子どもを産む機械とは - はてなキーワード

この発言をどうやっていじれば、「女性は子どもを産む機械」というフレーズに持っていけるんでしょう。マスコミは一体どんな報道の仕方をしたんでしょうね*1
最初にあげたasahi.comの記事を読むと、『「女性は子どもを産む機械」と発言した柳沢厚生労働相』となっています。すごいですね。*2


ところで、辞任を要求している人たちは、どうして柳沢氏を辞めさせたいんでしょう。『女性を蔑視しているような人物に、国の重要な役職を任せることはできない』ということなのでしょうか。
発言内容が差別的な思想とは感じられないし、厚生労働相という立場を考えると、間違った考え方ではないように思います*3。どこに問題があるのか、私にはよく分かりません。

*1:興味ないけど

*2:こういう記述を見つけたからといって、『やっぱり朝日だな』などと言ってはいけない。そういうことを言いたいなら、ほかのメディアはどう表現しているのか調べてからにしよう。私は興味ないから調べないけど。

*3:若干偏ってるのかもしれないけど