吹奏楽のこととか

路上演奏の経験が増えてきた。路上だと、お客さんの反応が分かりやすくて面白い。観察していると、どうやら、30秒以上つまらない状態が続くと大抵のお客さんは離れていくようだ。
先日の演奏を聞いてくれていた若いカップルが印象的だった。2人とも、楽しそうにしていた。私たちが吹奏楽の定番曲を演奏しているときの、彼らの笑顔は、吹奏楽経験者のものに違いない。


吹奏楽に関わったことがある人の数は、おそらく、とても多いのだと思う。本人に演奏経験がなくとも、家族や友達がかつて吹奏楽部に入っていたという人はたくさんいる。吹奏楽は、たとえばアコースティックギターの弾き語りや、いわゆる民俗音楽の演奏よりも、興味を持たれやすいのではないかと思う。
「私たちは吹奏楽団です」という宣言の持つ効用は、実はかなり高いのかもしれない。
ただ、吹奏楽に対する一般的なイメージは、中学・高校の部活動としての吹奏楽なのだろうと思う。