シリーズ「あと30回の晩餐」 ベッカライ・ブロートツァイト

たとえば、1ヵ月後から海外に永住することが決まったとして、簡単には戻ってくることができないとして、じゃあ残りの1ヶ月、なにを食べておきたいだろうかという話。
転居先は別に国内でもいい。北海道や九州なんかでも条件としてはほとんど同じだろう。私は当分つくば市から離れるつもりはないのだけど、もし離れるとなったら行っておきたい店がいくつかある。


どうしても外せないのは、パン屋「ベッカライ・ブロートツァイト」。このブログでも何度も紹介してきた店。
おいしい。とにかくおいしい。この店のパンには「うまい」ではなく「おいしい」という言葉がよく似合う。
原材料などに気を配っていて、いわゆるオーガニック系のパン屋なのだけど、それは重要なことではない。オーガニックだったり健康志向だったりを前面に押し出した店というのは、案外味がよくなかったり、妙に押し付けがましかったりするものだけど、ベッカライは違う。


つくばを離れることになったときは、毎日でもベッカライに通うだろう。
生ハムとエメンタールチーズのサンドウィッチ、ミュズリーシュタインゲン、トマトとクリームチーズのサンドウィッチ、ブロッチェン、トマテ、メンチカツサンド、ショコラクロワッサン、ラスク、トースト……。
カウンタでスローコーヒーを飲みながら、トースタで温めてもらったパンと作りたてのサンドウィッチを食べる。これが最後の晩餐ならば、それは素晴らしいことだろうと思う。

◇ベッカライ・ブロートツァイト
つくば市天久保2丁目
 東大通りの、ココスと味の民芸のある交差点を西へ入って2つ目のブロック。駐車場はなさそう。
営業時間 7:00-18:00
定休日 毎週火曜・水曜


ベッカライ・ブロートツァイト - うしとみ