2008年のインターネット10大ニュースを勝手に選ぶ
流行語大賞というのは12月下旬にやっていたような気がしたのだけれど、12月の最初に決めてしまうのですね。「アラフォー」と「ぐ〜」が大賞だそうですが、テレビを見ない私にとってはなんのことだかさっぱりです。「あなたとは違うんです」は、ネット上で流行っているのは観測できましたが、音声で聞くことはついにありませんでした。
さて、誰に頼まれたわけでもありませんが、私が観測した範囲での2008年のインターネット10大ニュースを、勝手に決めようと思います。そんな日々もあったねと感慨にふけるといいと思います。
まっさきに思いつくのがこれ。「やる夫で学ぶ」シリーズはいろいろありますが、この「音楽史」は素晴らしい。バロックから現代までの代表的な作曲家の、代表的な曲のみを簡単に紹介し、その音源はYouTubeで聞くことができる。「○○入門」というのは昔からありますが、この「音楽史」はウェブでなければ実現できなかった。
- 秋葉原通り魔事件とウェブ速報
秋葉原で起きた通り魔事件自体も、今年の社会の10大ニュースに間違いなく入ってくるでしょうが、この事件が起きたときのインターネットの反応も、大きな事件だったと思います。
ちょうどこの事件が起きたとき、私は東京にいて秋葉原経由でつくばに帰るところだったのだけど、Twitterを見ていた同居人から「なんか事件あったみたいだから気をつけて」と電話がかかってきた。テレビを観ていてニュース速報を見たというわけではなく、Twitter経由で知ったというのが画期的だったと思う。
http://recently.sakura.ne.jp/wp/?p=41
事件現場近くでUstreamを行った人がいて、それを2000人が見ていた。新しいメディアの誕生だなあと思ったし、その後の論争をみると、一般人がメディアになっていくのには時間がかかりそうだなという感じも。
- Twitterけいどろオフ
「筑波けいどろオフ」がめちゃくちゃおもしろかった - うしとみ
オフ会を企画したこと、ウェブサービスを使ってリアルの場で遊べたこと、とても楽しかったことなど、総じて面白かったです。第2回は春くらいに。
ネット上で自分の好きな曲をミックスした「カセットテープ」が作れるというサービス。いまは権利関係がクリアできずサービスを停止しています。
Muxtapeの物語
- 「Attribute=51」と「ハックルベリーに会いに行く」
2008年のはてなブックマークは、1ヶ月間だけ、思い切りがんばれば。 から始まった。なにしろこのブクマ数、コメント140件、トラックバック167件。この記事と、要は、勇気がないんでしょ? はけっこういつまでも話題になっていた印象。
ハックルベリーの人は、ブログ開始が今年の4月なんですね。女子アナは置屋の芸妓と言った女子アナがいた 、もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら 、英語に圧倒的に一人勝ちする7つの言い回し あたりを読みました。
今年のはてなダイアリーで目立ってたのはこのふたりかなあと。どちらも、落ち着いた言葉で静かに煽る人だなという感じ。
あの吉幾三祭りは、私が唯一みていたニコニコ動画のお祭りで。
このへん。ポリ幾三 by 全農連P(旧垢) 音楽/動画 - ニコニコ動画 吉幾三フィルハーモニー交響楽団 - ニコニコ動画
ニコニコ動画にコンテンツを投稿したのはこの企画が初めて。素直な反応が返ってくるのはけっこう怖かったり。
コミケに行ったことはないし今後も行かないだろうけど、私が「文学フリマ」に遊びに行ったのは、「筑波批評社」が「ゼロアカ道場」に参加していたからに他ならない。正直「ゼロアカ道場」にも「批評」にも興味はないのだけれど、なかなか面白い体験だった。
- ネットに残してきた個人情報収集
【検索ゲーム】私の個人情報を探してください。私(id:f_iryo1)がネット上にばら撒いてきた情報を収集してください。
俺がネットで公開している個人情報は予想外に多かった - うしとみ
無自覚に残してきた個人情報が、大変なことになっていましたよというお話でした。
高木先生はセキュリティの神様みたいな人で、私のようなウェブの技術にうとい人間にも比較的分かりやすくセキュリティの話をしてくれる。Googleストリートビューがでてから、ずっとGoogleの危険性を説いていて、ちょっと、なんだかなあという感じがした2008年でした。
高木浩光@自宅の日記
今年もインターネットで楽しく遊べてよかったです☆