「つくばで第九2008」を聴いてきた

ノバホール開館25周年記念と銘打たれた、「つくばで第九2008」コンサートに行ってきました。
パンフレットには つくば市長の挨拶が載っており、開演前には副市長の口頭での挨拶もありました。つくば市の文化事業に対する心意気が感じられます。
演奏するオーケストラはプロの奏者を集めた特別編成、合唱はつくば市近隣の一般公募で集まった約150名による合唱団。市民参加型の「第九」コンサートは今年で3回目だそうです。


ベートーヴェン交響曲第9番は、何度か年末にNHKで放送されているのを観たことがありましたが、ホールで聴くのは初めてでした。どうしても合唱の入る4楽章が注目されますが、1楽章、2楽章、3楽章も素晴らしい音楽です。


いろいろ書きたいのですが、うまく言葉がまとまりません。簡単に。

  • 4楽章の女声合唱も入ってくるところで泣いた。
  • 4楽章の中ごろ、音楽がいったん止まって、コントラファゴットと大太鼓が行進曲風にリズムを刻み、ピッコロが入ったところでまた泣いた。
  • ホルンという楽器は特別な存在だったのかなという感じの使われ方だと思った。
  • ホルン奏者うますぎ。
  • あとファゴットもうまかった。
  • ティンパニ2台しかないのに、全曲通して活躍してるなあ。
  • 4楽章の、チェロとコントラバスの合奏による歓喜の歌のメロディ、すごく緊張感があってよかった。
  • ベートーヴェンにこんなこと言うのもなんだけど、構成とかオーケストレーションとか、うまいよなあ。
  • フィナーレで、ああピッコロってすごい楽器なんだなあと思った。
  • 2楽章が好き。特に中間部のチェロの旋律。
  • 最終楽章でそれまでの楽章で出てきたモチーフが現われるのは面白いなと思った。
  • 曲の構成のことを頭に入れながら音楽の美しさも聴く、っていう聴き方ができるようになってきたように思う。
  • 合唱は、やはり一般市民なので、ちょっと微妙な感じの部分もあったのだけど、とてもよかった。
  • あれ楽しいだろうなあ。
  • 観客のほとんどは合唱の家族なんだろうな。
  • こういう企画を運営するのは大変だろうけどとても面白そう。
  • パンフレットに合唱練習の指導者やピアノ奏者のプロフィールも載っていて、そういうものかと思った。

いい演奏会だった。こういう市民参加型の「第九」が全国で演奏されているのなら、日本の文化レベルみたいなのは、ちょっとすごいことだよなと思う。


YouTubeカラヤンの指揮の映像があったので張っておきます。
http://jp.youtube.com/watch?v=O2AEaQJuKDY
http://jp.youtube.com/watch?v=cSEqQsAXbJw

ニコニコ動画で、「ここ好きだわ」とか「キター」とか言いながら観るのもけっこう楽しいですよね。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm228658 (「伝説の録音」みたいですね。。)