コンビニによる「購入履歴、見てますよ」宣言

10月1日から、セブンイレブン電子マネー nanaco が、こんなキャンペーンをやってる。
http://www.sej.co.jp/cmp/nnconigiricmp1010.html
nanaco でおにぎり15個買うと もれなくソフトドリンク無料引換券プレゼント」。一度におにぎり15個も買うわけないだろうと思ったら、期間内(1ヶ月)の累計おにぎり購入数を見ているらしい。日常的にセブンイレブンを利用していれば1ヶ月でおにぎり15個くらい買うだろう。あまり気にせずに nanaco で買い物をしているだけで、気がついたらソフトドリンクの引換券をもらえるというわけだ。

ファミリーマートのファミマカードも似たようなキャンペーンをやっている。
http://tsite.jp/r/cpn/ft1006/index.html?scid=p40518st
「おでん10個食べたらポイント2倍」。ある期間(10月19日〜11月1日)に累計10個のおでんを買えば、ある期間(11月16日〜同22日)の利用時ポイントが2倍になるというもの。私はファミマをよく使うし、 Tsutaya もたびたび利用するので、ポイントが2倍になるならけっこう嬉しい。おでんを買うかどうかは別として。


これらのキャンペーンは、コンビニからの「お客様の購入履歴、チェックしてますよ」という告白といえるだろう。
この手のことは、Amazon なんかでは普通に行われていることだ。「この商品を買った人は、こんな商品も買っています」。クレジットカードなんかも、その月の購入金額や購入内容に応じてポイントがつく。
しかし、コンビニなどの「リアル店舗」が顧客個人に合わせたキャンペーンを明示的に行う例は、もしかしたら初めてなんじゃないかと思う。少なくとも私の目に止まるくらい目立ったキャンペーンは初めてだと思う。

もちろん、ポイントカードでポイントを付与されている以上、向こうが購入内容を見ていることくらい分かっている。分かっているけれど、いままでは隠していたように思う。利用者に不気味がられるのをおそれて、黙っていたのではないかと思う。


今回の「おにぎり15個」「おでん10個」は、布石なのだろうと思う。コンビニ側は、蓄積された膨大な顧客のログをもっともっと活用したいのに違いない。購入履歴を見られていることをユーザに自覚させることで、もっとピンポイントな販促活動がやりやすくなるはずだ。
私は、そういう未来も嫌いじゃない。むしろ、加速するくらいでちょうどいいと思う。