投票行為としての消費活動

初めて競馬の馬券を買ったとき、「馬券」と呼ばれているものは「勝馬投票券」という名称が本来であることを知った。また、有馬記念という大会はその一年間の総決算であって、そのレースではギャンブルに賭けるという意味だけでなく、一年間楽しませてもらった馬や騎手に感謝の意を表すために馬券を買う人もいるのだと聞いて、面白く思った。


私たちが使うことができるお金は限られているし、買う必要があるものも限られている。一方で、モノを売ることによって商売を営んでいる人はたくさんいる。限られた資源を、できるだけ広範囲に有効に使いたい。その消費が投票であり投資であるような消費活動をしたい。


つくば市近郊にはショッピングモールがいくつかある。7年ほど前にオープンしたあるショッピングモールは、いま、閑古鳥が鳴きかけている。オープンした当時は目新しかったユニクロスターバックスやその他のショップは、つくばエクスプレスの開通に合わせてオープンしたもっと交通アクセスのよいショッピングモールにも同じように入居している。どちらに客が集まるかといえば、新しく、交通アクセスのよい方に決まっている。
傾きそうな店を応援したいのは判官びいきでしかないのだけれど、どこで買っても同じ品質が約束されるような製品を買うのであれば、より本気で頑張っているであろう店で買ってあげたいという勝手な思いが浮かんでいる。

関連:大切な店で買い物をしよう - うしとみ (http://d.hatena.ne.jp/f_iryo1/20090628/1246148028)