『注文の多い料理店の消費税対応』で消費税増税をなんとなく知る
知人がタイムリーな本を出版されたので購入。
- 作者: 木村聡子,山本守之
- 出版社/メーカー: 中央経済社
- 発売日: 2014/02/26
- メディア: 単行本
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2014年4月に消費税が8%になり、その1年半後に10%になることが予定されている。今回に限らず、次回の増税対応においても必要な知識がまとまっている。
小さなレストランなどで起こりそうなことを中心に話が進んでいく。従業員数が数十人以下の企業で働く人たちにとっては、業種がなんであれ、自分の商売と結びつけて読むのにとてもわかりやすいだろう。大規模企業で働いている人にとっては、自分と結びつきにくいので面白くないかもしれない。
書かれている情報は、国税庁のウェブサイトに載っていることではあるだろう。本書よりももっと硬い感じの書籍もたくさん出版されているはずだ。しかし、そういうものはどうしても難しい印象を受けてしまい、読んでも頭に入ってこない。そこへ本書のように「山猫たちの対話」という緩衝材をいれることで、「なんとなくわかった」状態に持っていける。難しいことはプロに任せておけばいい。重要なのは「自分と関係ある話なんだということが、なんとなくわかる」ことのように思う。
また、インターネットにはたくさんの消費税増税についての記事があるだろう。ところが、これらは散らばってしまう可能性が高い。次回の増税時には、価値のある情報が見つけにくくなっていることもあるだろう。これからの数年間、本書を一冊手元に置いておくことは、消費税のことをなんとなく気に掛けておくために都合がよさそうだ。