初音ミクが歌う「セクエンツァ」が聴きたい

ベリオという作曲家がいた。「セクエンツァ」というタイトルの器楽ソロ曲を多数書いている。『超・超絶技巧』という感じの、楽器の限界・演奏者の限界を超越させるような曲だ。Wikipediaに簡単なまとめがある。YouTubeで「Sequenza Berio」と検索するとそれぞれの楽器の演奏が公開されているので、自分の興味のある楽器の「セクエンツァ」を聴いてみてほしい(ファゴットのための「XII」がすごかったような記憶があるのだが見つからなかった。)。
セクエンツァIII」は女声のための曲だ。

これを「初音ミク」が歌ったらと想像する。あるいは、ほかのボーカロイドでもいい。
人の声を「楽器」ととらえその可能性を多方面へと追求し作曲された「セクエンツァ」を、『機械』としての「初音ミク」が歌うとき、その音楽はどんな表情を見せるのか。その音楽は誰かを感動させるのか。


タイトルからは外れるけれど、「初音ミク」はどの程度クラシック曲を歌ってきているのだろう。もともとDTMのために開発されたソフトなのだろうけれど、クラシック畑にもどんどん使われてもいいのではと思う。ホルスト組曲「惑星」の「海王星」の女声合唱なんかやらせたら面白いと思うのだけど。